「神津荒船もみじ祭り」は、昨日(10月19日)、開催されました。一面の紅葉となるにはまだ早く、牧場では朝から肌寒くて午後には小雨も降る中でしたが、600名以上の多くの方々にご来場いただきました。
下仁田町観光協会(共催)と役場の皆様には、日曜日にも関わらず運営をお手伝いいただきました。
ご来場の皆様、運営をお手伝いいただいた皆様、そして出店下さった皆様方併せて、御礼申し上げます。
今後も、イベント等のいろいろな機会、チャンネルを通じて、神津牧場の魅力をお伝えします。
◇駐車場から会場へ
駐車場からすぐの総合案内で受付、(自賛ですが)濃厚でまろやか、風味豊かな神津牧場牛乳の無料券が配布されました。ジャージ雌牛10頭ほどが、近くの草地で草を食んでおり、この日は特別に放牧地解放でした。牧場には300haを超える敷地に100haほどの草地があり、草地には採草地と放牧地があります。放牧地もたくさんに分けられ、春から秋には半日おきにローテーションで利用しています。今回はそのうち近いところで、人に特によく馴れた雌牛が放牧されました。行きか、帰りかに寄られた方が多かったかと思います。なつっこい牛にスリスリされたり…。
のぼり旗に沿って坂を下り、小橋に差し掛かる頃、正面の石垣に見えたのが「神津牧場」の銘板です。これだけでも牧場の長い歴史が感じられたことでしょう。橋を渡って右手、スロープを下りた小川のそばには、カッパがいましたか?カッパにエサをあげた方、いらっしゃいませんよね。
そして、踏み込み消毒の後、会場の中心へ。
◇お楽しみコーナー
牧場にはジャージ牛の他、ヤギ、ヒツジ、ウサギもいます。こうした動物とのふれあいや、おさんぽをしました。子牛の体重当てクイズは、なかなか難しかったでしょう!?普段から見ているものではありませんので。それだけに近い体重を当てた方はスゴイです。
牧場では、夏場に採草地で草を刈り取り、丸い大きなかたまりに集めてラッピングしたロールベールを保存し、冬場に牛へ与えます。このロールベールへのお絵かき(らくがき)もありました。白い無地のキャンパスに自由に描けます。お子さんの他、大人の方々も存分に楽しまれたようです。
◇体験コーナー
バターづくり体験はチャーニングがたいへんで、これがまた楽しくて…、でしたね。乳しぼり体験も人気でした。自分の手で触ってしぼってみたことは、貴重な経験だったことでしょう。乗馬体験は、ポニーの体調により、無理をさせないよう、内容を変更しながら行いました。引き馬体験は午前の10名ほどで終了、午後には無料にて、ポニーを立たせたまま、小さなお子さん限定で馬上写真体験を行いました。想い出に残る写真となりましたか?
焼きごてで作る木製プレートでは、牧場名の入ったこてを炭火で熱し、のこぎりを挽いて輪切りにした木に焼き印を付けました。秋を感じさせる焼き芋付きでした。
◇お食事コーナー
メニューは、ジャージー牛肉を使ったハンバーグ、肉うどん、カレー等(食堂)、ヒレ、サーロイン定食等(鉄板焼きコーナー)でした。牛は青々とした草を食べ、広い草地で伸び伸びと育ちます。山地での放牧は筋肉を鍛えて赤身が、また、おいしさ成分や機能性成分が多くなります。鉄板ではこのお肉を、いつも通りゴールデンバターで焼きました。このバターを使ったバターご飯は、日頃から「鉄板」の人気メニューです。食堂の人気はハンバーグ。昨日も同じであったようです。
新鮮牛乳のおいしさがそのまま詰まったソフトクリームは、天候にあまり影響されなかったようです。何年も務める東の横綱の風格で、まさに不動の人気でした。
◇ミートの広場
「広場ってどこ?」と思われたかもしれませんが、場所は売店前広場の横、「鉄板」建物の軒先でした。炭火を使ったジャージー牛肉の串焼きとウィンナー(フランクフルトとも)は平常通りの出品で、ニクニクしさ、食べ応えを味わっていただけたと思います。炭火のため、すぐにお出しできないことも多くありましたが。久々にメニューに煮込みが加わりました。数年ぶりに牧場にいらした方々から、しばしばご要望いただいていたものです。寒かった早い時間帯ほど好評でした。
◇売店前広場テント
芋の子汁が出品されました。下仁田ネギ入りでバリューアップした上、寒い中で、やはりほっとしていただける一品だったでしょう。
関東天文協会神津牧場天文台があります。街の灯りから遠い牧場の環境が天文観測に適しており、プロ級の方々が長年にわたり活動されています。牧場のイベントにもご参加いただいており、食堂の壁には天体写真が展示されています。今回は望遠鏡を顕微鏡に換え、太陽観察の体験が行われました。
下仁田町の有名ラーメン店、一番さんが初出店して下さいました。餃子のタレは牧場の乳製品を使用した特性でした。好評ぶりは店名の通りで、広場を横切る行列が絶えませんでした。
◇ハイキングおつかれさまサービス
ジオパーク下仁田協議会主催にて、牧場発着、紅葉の神津牧場・物見山ツアー!が行われました。地すべり地形を利用した牧場にいる様々な生き物や、分水嶺でもある物見山を含む県境の峠道を古くから信州-関東間で往来した歴史などを認定ガイドさんに教わりながら、半日のハイキング。ソフトクリーム進呈。牧場展望台ハイキングもありました。片道20分ほどですが、脚が疲れなかった、息も上がらなかったという方は、日頃から鍛えられているのでしょう。ジャージー牛のように?時折、展望台にある鐘の音が広場にも響いていました。のむヨーグルト進呈。